今更ですねw
もうSoftimageツールなんか作らないと思っていたが、まだ仕事でSoftimageを使っていて、今のプロジェクトも再来年末の発売予定なので、しばらくSoftimageは使い続けます。もっとSoftimageの仕事を増やしましょう!!
で、今日は手が空いていたので実験的にUVのミラーツールを作ってみました。
UVなので、コンポーネントのループはめっちゃ多くなると予測して、久しぶりにPythonではなく、JScriptで書くことにしました。
選択されたUVのポリゴンを探して、そして反対側のポリゴンを探して、サンプルの位置を反対にするというアイデアから書き始めました。 ま、難しくはないと思いますが、ここにたどり着くにはそこそこ時間が掛かっちゃいました。
ループはたくさん使うので、出きるだけ処理を軽くする為に、オブジェクトコレクションを直接にループするのではなく、出きるだけ配列化してからループすることにしました。
例えば、XSI男の頭のサンプルを選択して、選択したサンプルをフェイスに変換したい。
2つの方法は思いつきます。
①コンポーネントのコレクションのループ。
オブジェクトのポリゴンを全てループして、ポリゴンのサンプルをループして、選択したサンプルと同じIDでしたら、そのポリゴンをポリゴンクラスターに入れておく
var oSample2Poly = oObj.ActivePrimitive.Geometry.CreateSubComponent(siPolygonCluster)
it = 0
var oFacets = oObj.ActivePrimitive.Geometry.Facets
for ( var i=0; i < oFacets.Count; i++ ) {
var oFacetSamples = oFacets(i).Samples
var oFacetIdx = oFacets(i).index
theloop:
for ( var j=0; j < oFacetSamples.Count ; j++ ) {
oFacetSampleIdx = oFacetSamples(j).index
for ( var k=0; k < oSampCol.Count ; k++ ) {
if (oSampCol(k).index == oFacetSampleIdx){
oSample2Poly.AddElement( oFacetIdx )
it++
break theloop
}
}
}
}
LogMessage ( it + 'iterations' )
ループの回数: 294
処理時間: 883 ミリ秒
数年前に書いた記事のループの最適化と同じやり方にすると
for ( var i=0, a = oFacets.Count; i < a; i++ ) {
・・・などなど
ループの回数:294
処理時間: 699 ミリ秒
ま、若干早くなりますが、たいした差がない。
で、もう一つの方法は
②オブジェクトの全てのポリゴンをループして、ポリゴンのサンプルをループして、配列にそのIDを入れておく。
選択したサンプルをループして、そのサンプルのIDを使って先ほどの配列でこのサンプルのポリゴンを探して、ポリゴンIDをクラスターに入れる。
it=0
var aSample2Facets = []
var oFacets = oObj.ActivePrimitive.Geometry.Facets
for ( var i=0, a = oFacets.Count; i < a; i++ ) {
var oFacetSamples = oFacets(i).Samples
for ( var j=0, b=oFacetSamples.Count; j < b ; j++ ) {
aSample2Facets[oFacetSamples(j).Index] = oFacets(i).Index
it++
}
}
var oSample2Poly = oObj.ActivePrimitive.Geometry.CreateSubComponent(siPolygonCluster)
for ( var i=0, a = oSampCol.Count; i < a; i++ ) {
oSample2Poly.AddElement( aSample2Facets[oSampCol(i).Index] )
it++
}
LogMessage ( it + 'iterations' )
結果:
ループ回数:2304
処理時間: 30ミリ秒
コードが若干長くて、ループの回数も多いけど、処理は29.4倍も速い ! 29倍 !
期待以上だな。
えっ? 今更 Softimage しかも JScript ?
時代は Python だと?
Python は基本的に処理が遅い方なので、MayaでPythonを書く時にもこういう風に工夫して書いたりしています。
例えば、頂点一個ずつの位置を取得するより、オブジェクトの頂点の情報を全部一回配列にとっておくと後の処理はかなり早くなります。
あっ、忘れていた、ツールですね。
今はGUIなどないですけど、スクリプトでよければここにアップしました。
https://www.dropbox.com/s/klutsonp12hp4zs/mirrorUV_script.js?dl=0
Softimage : MirrorUV from myara on Vimeo.